Style"Goin'"






Performed by 神海心一

from"まい"のいる生活





「舞ー、大丈夫ー?」

「………………(こくり)」

酷い風邪で声が出ない

「今お粥作るから、ちょっと待っててね」

「………………」

期待するかのような目

「ふんふふーん♪」

楽しそう

「………………」

暇なのであやとりを始めた

「味付けは何がいいー?」

「………………」

手元のフリップに『いつも通り』と書いて見せる

「うん、いつも通りねー」

また調理に戻った

「………………」

あやとり再開

「ふんふふーん♪」

「………………」

上手く行かなくて困った顔

「ぐつぐつー♪」

「………………」

失敗してこんがらがった

「舞、できたよー……ってどうしたの?」

「………………」

泣きそう

「後で教えてあげるから、泣かないで、ね?」


なでなで

「………………」

頬を赤く染めて俯き気味に見上げる

「きゃーもう舞ったら可愛いー!」

ぎゅうう、と抱きしめる

「………………」

佐祐理苦しい、と言いたいらしい

「あ、ごめんね。じゃあお粥、食べよっか」


「………………(こくり)」

「はい、あーん♪」

「………………」

大人しく口を開ける

「おいしい?」

「………………(みまみま)」

「よかったぁ。まだまだあるからいっぱい食べてねー」

「………………」

雛のように唇を開く

「はい、あーん♪」

すっごい嬉しそう

「………………」

満更でもないらしい




「……何あのバカップルっぷりは」

玄関で立ち往生してたまい

「オチがないよな……」

同じく入るには入れなかった祐一

「いきなり物凄い裏話になるけど」

「本当にいきなりだなおい」

「当初の予定では佐祐理も風邪ひいてるってことになってたんだよね」


「二人とも風邪なら話にならないんじゃないのか?」

「いやね、それで佐祐理がドジっ子になってるって流れで」

「作ったお粥を引っ繰り返したりとか?」

「そうそう、塩と砂糖を間違えたりとか」


「……それはそれで」

想像してツボに入った

「……かなり萌えるな」

同じく

「あ、祐一くん涎」

「おう、じゅるっ」

「で……あたし達、いつ入ればいいんだろうね」

「あの二人はいつまでもボケ倒すからなあ……」

「うわ、佐祐理が舞の口元を舐めた」


「マジか! ……ホントだ、ちょっと興奮してきた」

「……祐一くんはエロい」

ジト目

「エロくて悪いか」

自慢げに

「あのさ」

「ん?」

「客観的に見ると、今のあたし達ってどんな感じだと思う?」


現在アパート二階の部屋入口前

「え、そりゃあ……」

振り返る

「あの二人、何してるのかしら」
「ちょっと犯罪の臭いがするわよね……」

ひそひそ話をする二人のおばさん

「……うら若き女子大生を付け回す兄妹ストーカー?」

「それは嫌過ぎるーっ!」

「もしもし、警察ですか、不審者が二人「「た!」」

「あ、祐一さんとまいちゃん、おかえりー」

「………………」

『おかえり』とフリップに書いて見せる

「そんなに汗だくで、何かあったんですか?」

「い

「変な二人だね、舞ー」

「………………?」

首を傾げる











END