勢いだけなので、合わないと思ったらバック推奨。 「なあ北川。最近日常にスパイスが無いと思わんか」 「奇遇だな相沢。俺も今同じことを考えていた」 「さて俺たちは何をするべきなんであろうか」 「とりあえずぴりりとした刺激を与えるようなことをするべきだろう」 今は普通に授業中。 教師がよぼよぼのおじいちゃん先生なので、話聞いている人はごくわずかであった。 その中での二人の会話。 よくも悪くもムードメーカーである相沢と北川である。 「つまらないことは芸人として出来ないよなあ」 「いいこというな北川。俺的好感度20アップだ」 「男からの好感度が上がられてもありがたみが感じられないなあ」 「ばかなことをいうな。あと30アップすればフラグが発生するんだぞ」 「ということは来年は富山の薬売りになってるんだな」 「なんでそうなる。意味わかんねえよ」 「ま、そんなことはおいといて。何か企画でもするか?」 「ないがしろにされたのが激しく気になるが、まあいい。 企画か。企画系はさすがに二人で出来ないだろう」 「それもそうだな。じゃあ二人でどできることか」 「ああ。コントでもするか?」 「いや、やめておこう。俺たちは二人ともボケ気質だ。ツッコミがいない」 「香里にでも頼んでトリオ結成すれば良い」 「あの美坂がこんなノリに付き合うと思うか?」 「ふむ、それもそうだな。しかし・・・」 ここで声の音量を低くして内緒話を始める男二人。 女の子二人が内緒話をしているのは良く見る光景であったが、男二人でそれを やると気持ちが悪いことこの上なかった。 まあ一部の特殊な趣味を持つ女子ならばその光景に激しく悶えるのであろうが。 「よし、次の休み時間に決行だ」 「相沢屋、おぬしもワルよのう」 「「くっくっくっく」」 その笑いが起きた瞬間クラスメイトの視線がなにかかわいそうなものを見るような ものに変わっていたのを彼ら二人だけは知る由もない。 いや、黒板の前でマイペースぶりを発揮している教師も気づいていなかったようだ。 キーンコーンカーンコーン 「では今日の授業はここまでとします」 「起立、礼」 教師が授業を終わらせ、委員長の美坂香里が号令をかけた。 その途端。 「はいはいはいはいよってらっしゃいみてらっしゃい。これから 相沢・北川劇場が始まるよー」 「今日は私と同志相沢に加えて特別ゲストを呼んであります」 なんだなんだと寄って来るクラスの皆。 こういう時は何かおもしろいことをやってくれるという前例があったので みな例に漏れず集まっていた。 「その方は・・・・・・」 溜める祐一。 「ダララララララララ」 巻き舌ドラムで盛り上げる北川。 「美坂香里さんだぁぁぁぁ!!」 「いえーい!!」 当然何も聞いていなかった香里は困惑する。 「ちょっと、いきなり巻き込まないでよ」 「彼女はきっちり打ち合わせの通りにやってくれますね。不意打ちされたように装うのも 完璧です」 「そうだね、ジョニー」 「ジョニーって誰よ!?」 北川の意味不明なふりに過敏に反応してしまう香里。 その反応はますます二人を増長させる。 「見てわかる通り、彼女には突っ込みを担当してもらいます。 我々はどちらもボケなので彼女には良いところで区切りを」 「「では親ブッシュ・子ブッシュ講演を始めます」」 「なんでアメリカ大統領親子なのよ!」 律儀にツッコミをいれる香里。このツッコミは天性のものかもしれない。 「そういえばこの前私おでんが食べたくなったんですよ、相沢さん」 「ほうほう、この寒い時期にはいいですねえ北川さん」 とりあえず無視してコントを始めだした。 「で、たまらずにコンビニエンスストアに行ったわけですよ」 「まあおでんといえば屋台かコンビニですねえ」 「そうしたら肉まんがうまかったことうまかったこと」 「おでんはどこいったのよ!?肉まんって!?」 「そうだぞ北川くん。肉まんなんて失礼だ。きちんと中華まんと呼んであげなさい」 「呼び方の問題じゃないわよっ!」 「まあ美坂女史がそういうなら別にピザまんは我慢してもいいですが」 「そんなこといつ言ったのよ!?」 「嫌だなあ、昨日僕の夢の中に出てきて熱弁をふるっていたじゃないですか」 はっはっは、と笑いながら香里の肩を叩く北川。 「そういえば出てきてたねえ」 うっとりする祐一。 「夢まで責任取れないわよ!そしてなんで相沢くんは北川くんの夢を回想できるの!?」 「まあ内容はあれですよ。チンパンジーが棒をうまく使ってバナナを取ったことに 感動してしまいまして」 「そうそう。うまく棒と台の使い方に気づいてましたよね。さすが北川さんは目の つけどころが違う」 「それは夢じゃなくて昨日の動ブツ奇想天外の中身じゃない!しかもあれはチンパンジー じゃなくてオランウータンよ!!」 そろそろ香里は、はぁはぁと肩で息をしてたりする。 「おや、美坂さんは動物の話がお好きなようだ」 キーンコーンカーンコーン 「おっと残念ながら時間になってしまいました」 「ではここで中継を中断させていただきます。実況の美坂さん、解説の相沢さん ありがとうございました」 「なんで野球中継の途中っぽく終わるのよ!?」 「では次の時間は『美坂ワールド〜動物に性教育はあるか?〜』をお送りします」 数学の教師が教室に入ってくる。 主演2人とギャラリーは名残惜しく散っていった。 ただ香里だけがほっとした顔を見せていた。 授業中。 みんなだらけきっていて特におもしろいこともなかったので割愛する。 キーンコーンカーンコーン。 「きりーつ、礼」 香里が号令をかけて再び授業が終わる。 「さあさあさあさあ」 「はいはいはいはい」 そして前の時間と同じように手を叩いて客を集めだす二人。 「あ、あたしはもう関わらないわよ」 一回巻き込まれると流動的につっこみ役になってしまうので、香里は先手を打って 断った。 「ま、別にいいけどね。なあ相沢ちん」 「そうそう。香里のあのことをばらすだけですしねえ、北川てぃん」 「あ、あの事って何よ?」 動揺する香里。 一応該当する出来事があったらしい。 「言ってもいいのか?」 「そんなばらされて悪いことあたしにはないわ」 「この前に香里の妹から聞いた話なんだが・・・」 「や、やっぱストップ!!わかったわよ!」 香里制止。 さすがに身内からばらされるものには何が含まれているのかわからない。 「「そうか、善意の協力感謝します」」 善意どころかただいま悪意増量中といった風味のバカコンビが敬礼。 とりあえず香里は妹に精神的制裁or味覚的制裁を加えることを決定した。 「説得中継で2分遅れてのスタートとなります」 「中継されても困るわよ!」 香里がつっこむ。 念のため記しておくが、このつっこみは脅しをかけられたためではなくほとんど 反射で行っているものである。 「「ではマルクス・エンゲルス論スタートします」」 「なんであんたたちが共産主義について語るのよ!?」 「ほう、私たちが語ることに何か意義でも?」 「美坂さん。あなたは私たちから日本国憲法に記されている言論の自由を奪おうと いうのですね。」 「・・すいません」 「まあ良いでしょう。香里くんも反省してるようなので許しましょうか、北川さん」 「相沢さんがそういうなら。みなさんもどうぞ許してやってください」 いつのまにかめちゃくちゃ悪者にされてさらし者にされた香里は 妹への制裁を経済的にも加えることに決めた。 「さて、先週のコーナーでは夢についてやりましたが今回は美坂女史の強い要望で 動物話をすることになりました。ではパーソナリティの相沢さん。何か思い出とかは ありますか?」 「そうですねえ。私は猫が大好きな従兄妹と一緒に住んでいるんですよ。 だけどもその娘が猫アレルギーでねえ。どうにかしてやりたいとは思うんですが」 「はい、ここでお便りの紹介です」 「スルーなの!?いつのまにかラジオ形式だし!」 「ペンネーム『某美坂香里』さんからのお便り」 「『某』の意味が無いわよ!本名まんまじゃない!」 「『最近あたしは勉強がおもしろくありません。どうしたら良いでしょうか』」 「北川さん。その子学生ですか?」 「ええ。中2って書いてさばよんでますよ」 「さばよんでるってハガキでわかるの!?」 「ではワタクシ相沢から一つアドバイスを。 とりあえずあなたが犯人です。犯行後に髪をソバージュにしてもばればれです。 そんなアナタのラッキーアイテムは金属バット。 岬で追い詰められてても銃弾をバックスクリーンへ」 「打てるか!それにバックスクリーンなんてあるわけないわよ!」 「スジャータが10時33分をお知らせします」 「HBC!?しかも中途半端すぎよ!」 「これで美坂香里のお笑いつっこみ道場は終わりです」 「来週もまた聞いてくださいねー。それではジャンケン、おやじチョキ! うふふふふふ」 「あたし主役!?しかもサザエさんなの!?」 とりあえず何がしたかったかはわからなかったが、コントは見事成功したようだった。 香里を無理やり参加させる作戦も見事成功だった。 終われ。 あとがき どうもーけけでーす。はい、今回の作品は所要時間45分。 駄目駄目です。プロットも何もなく勢いだけだったので評価は分かれまくるかとw 少しでも心に残ったら(良い意味で)幸いです。
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