鹿大SF研電子出版物別館
書評のページ




週一小説番外企画:テーマ別書評

紹介者 タイトル テーマ
ろこ 観用少女(プランツ・ドール)他二編
乙女心(第三回)
2001年宇宙の旅他一編
対決(第四回)




2008年度学祭

紹介者 タイトル あらすじ
すべてがFになる
森博司(著)
・孤島・妃真加島。そこに位置するハイテク研究所の所長、天才工学博士・真賀田四季は幼少の頃に自分の両親を殺した。15年経ったその日。隔離されながらも研究を続けていた彼女は、両手両足を切断され、血まみれのウエディングドレスを身に纏った変死体として人々の前に姿を現した。コンピュータに遺された、「すべてがFになる」という意味不明な言葉と共に。
フォージャー
「超戦闘機出撃」第1巻
田中光二(著)
・1944年米軍はマリアナ攻略を行おうとしていた。またマリアナは日本にとっても絶対国防圏でありここを防衛するための策がとられていた。しかし米軍と日本軍の兵力差はあまりにも開いていたため大本営では絶望視していた。そんなときに大本営に平行世界の未来からやってきた「灰田」と名乗る男が現れた。この男は日本に対しジェット機をはじめとする技術提供を無償で行った。そしてこの技術力をもって日本はアメリカへ反攻を開始する。
ゆうれい

魍魎の匣
京極夏彦(著)
・少女バラバラ連続殺人事件が起きている最中、引退した女優の娘が姿を消して榎木津が居所に向かう。関口と敦子はバラバラ連続殺人に関連があるとされる匣館に乗り込んでいく。バラバラ殺人には無関心だが女優に関心がある木場は匣型のビルを捜索する。皆がバラバラに動きつつも京極堂こと中善寺の周りに集い、事件の真相が解明されていくのであった。
猫屋。
覘き小平次
京極夏彦(著)
・死んだように生きる役者、小平次、生きながらにして死を望む女、お塚。
二人は、納戸のか細い隙間を行き来する、視線と言いようの無い嫌悪によって繋がっている。その周りを取り巻く数多の感情、過去、記憶。
どこか冷めていて、それでいて何かに強く捕らわれ続けてやまない人々の想いや生き方を描いた、嗤う伊右衛門に次いで二作目の京極夏彦が描く怪談話。
くげ
フリーランチの時代
小川一水(著)
・小川一水さんの全5篇収録短篇集。
火星基地でおこったあっけない異星人とのファーストコンタクトを描いた表題作「フリーランチの時代」をはじめ、太陽系開発時代に低推力宇宙船を駆る日常を書いた「Slow life in starship」平均寿命が1年間に1年以上延び、いつのまにか不死を手に入れた人類の戸惑い「千歳の坂も」脳波をチップを通して人形のボディとつなぎ、ほとんど脳死状態の患者に感覚と「体」を与える「Live me Me.」他、『時砂の王』のスピンオフ作品が書き下ろしで収められている。
ゴン
名探偵はもういない
霧舎巧
(著)
・雪の深い山間のペンションで不可解ともいえる連続殺人事件が発生する。そこに偶然居合わせていた名探偵(あえて名前は明かさない)は現場に残されている色々な証拠やペンションにいる宿泊者等の人間関係を検証しながら、犯人が誰であるかを絞り込んでいく。「読者への挑戦」と何度も話が転回する先のまったく読めないストーリー。
果たして、真犯人はどこに……。
オダティ
出口なし
藤ダリオ
(著)
・扉や窓のない部屋に閉じ込められた男女5人、立方体の様な部屋の中にあるのはパソコンののった机と椅子、そしてタイマーのついたタンクのみ、そんな状況の中パソコンに届いた一通のメール、その内容は「ようこそゲームルームへ。
あなたたちが無事にお家に帰るには、クイズの答えを探して、ゲームに勝つしかありません。」
果たしてこの異様な状況から無事に脱出することはできるのか?!
ミサ
漱石と倫敦ミイラ殺人事件
島田荘司(著)
・明治33年12月…、夏目先生はイギリスへ留学を果たしていたものの、あるやっかいな問題に悩まされていた。彼が下宿代を少しでも浮かそうと、見つけた家には幽霊が現れるのだ。無論、異国の地で頼るところも思いつかない彼は相談した、ベイカー街の有名人、221−Bに住むシャーロック・ホームズに。ところが、それがきっかけで先生は一晩にして人がミイラになったという風変わりな事件に関わることになってしまい…。
でこぴんロケット
念力密室
西澤保彦
(著)
・売れない作家・保科匡緒のマンションの自宅で起きた密室殺人事件。事件の内容は、玄関のチェーンロックだけがされており、それ以外のベランダや小窓のカギは開いたままだった。
しかし、匡緒の自宅は九階にあるのでベランダから逃げることはほぼ不可能であるし、小窓には鋼鉄製の格子があり外された跡もない。被害者・日下部一成に匡緒は全く見おぼえがなく、謎は深まるばかりであった。そして匡緒が一番分からなかったことが、なぜ密室にする必要があったのか、ということである。わざわざ密室にするほどのメリットはないはずである。
 しかし密室にした方法だけは、事件の次の日に出会った少女・神麻嗣子の言葉によりあっさりと解決した。彼女は自分のことを超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習)と名乗り、おどろくべきことを言い放った。
「あなたは昨夜、日下部一成なる男性をこの自室で殺害した後、サイコキネシス、すなわち念動力でもって室外からドアを施錠し、そしてストッパーをおかけになりましたね。」
 そしてこのあと話は大きく動き解決に近付いていく。超能力と殺人事件の合い混ざったSFミステリー作品である。

飛龍
探偵ガリレオ
東野圭吾
(著)
・突然燃え上がる若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年……不可解な事件に遭遇したとき、警視庁捜査一課の刑事、草薙は友人であり、帝都大学理工学部物理学助教授である湯川を訪ねる。不可解で超常現象としか思えぬ事件に天才である彼が出していく答えとは……。




2007年度学祭

紹介者 タイトル あらすじ
ろこ
夏期限定トロピカルパフェ事件
米澤穂信(著)
・ 推理の虫がときおりうずく小鳩君と、甘いものと復讐を何より愛する小佐内さんは高校二年生。恋愛関係にも依存関係にもないけれど互恵関係にある二人は、過去の自分と決別するために共に小市民を目指す日々を送る。
夏休み、ひょんなことから小佐内さんと〈小佐内スイーツコレクション・夏〉巡りを行うことになった小鳩君。それが二人の運命を左右することになると、彼はまだ知らなかった。
クォーター
扉は閉ざされたまま
石持浅海(著)
・久しぶりに開かれる大学の同窓会。高級ペンションに七人の旧友が集まった。
 当日、伏見亮介は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないように扉を閉ざす。
 完璧な密室。中の様子は外からは確認できない。部屋の外で安否を気遣い、中の様子を推測する友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通りに進んでいるかのように思えた。
 しかし、綿密な偽装工作には幾つかの齟齬があり、参加者の中には天才的な頭脳を持つ少女、碓氷優佳の姿があった……。
オツダチン

薩摩いにしえ殺人事件
木谷恭介(著)
・鹿児島市内の城山公園で、東京・銀座のホステス真鍋美恵子が殺された。彼女が宿泊していたホテルの部屋には「薩摩のサツは札幌のサツ」と記された謎のメモが遺されていた。
ガズィ
トランスフォーマー
-ゴースト・オブ・イエスタデイ

アラン・ディーン・フォスター(著)
・1969年。
人々が月に打ち上げられるアポロ十一号に目を見張っていた同じ年、同じ日、同じ時刻に一機のロケットが北極海に浮かぶ孤島から打ち上げられた。アポロを遥かに凌駕するそのロケット―――ゴースト一号は太古の地球に飛来して来た金属製のエイリアン『アイスマン』の技術を用いて、アメリカの公的極秘組織「セクター7」が開発したものである。しかし、打ち上げられたゴースト一号は高速航行中にワームホールの中に落ちてしまい、地球から遠く離れた宇宙に飛ばされてしまう。そして、そこでゴースト一号の乗組員達が見たものは『アイスマン』によく似た金属生命体による善と悪の熾烈な戦いだった。
ν村
積木の塔
鮎川哲也(著)
・鬼貫警部が活躍する本格ミステリー、積木の塔。鉄道や航空の時刻表が掲載されており、いわゆる時刻表ミステリーの一つである。
U田城
同級生
東野圭吾
(著)
・修文館高校三年の女生徒・宮前由希子が交通事故死した。彼女は同級生・西原荘一の子を身ごもっていた。それを知った荘一は自分が父親だと周囲に告白し、疑問が残る事故の真相を探る。事故当時、現場にいた女教師が浮上するが、彼女は教室で絞殺されてしまう。
荘一の、由希子への愛情を本物だと思う周囲からは、彼を犯人とする雰囲気が生まれた。
果たして、真犯人はどこに……。
にーやん
人質カノン
宮部みゆき
(著)
・コンビニ強盗が残したガラガラ、網棚に置かれた雑誌と手帳。日常に潜む謎を書いたミステリー七篇を収録した短編集。
あみ
あなたにここにいて欲しい
新井素子(著)
・健康優良、成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、しかし極度の内気と人間不信、生活能力の欠如から親友に依存しっぱなしの念動能力者、加賀祥子。そんな祥子に依存され、また無意識に依存する主人公、二本木真実。二人の特殊な関係は、ある日突然現れた一人の美女、藤原綾子の手によって徐々に狂わされていく。
マムシ
ハイペリオンの没落
ダン=シモンズ
(著)
・前作「ハイペリオン」の続きである本作。前作では騒乱の気配がする惑星ハイペリオンにある「時間の墓標」に向かおうとする七人の巡礼のそれぞれの生い立ちを書き、それを本作で補完する形になっている。
今回は物語全体に焦点が当たり、テクノコア内部での対立、人間サイドの思惑、全面戦争への兆しなどそれぞれが重みと説得力をもってかつ、よどみなく展開されていく。
K野
吸血鬼ドラキュラ
ブラム・ストーカー
(著)
・仕事のため、ドラキュラ伯爵のもとに招かれたジョナサン・ハ―カー。しかし、伯爵はおぞましき吸血鬼だった!徐々に追い詰められていくハーカー。犠牲になる人々。果たしてハーカーはヴァン・ヘルシングらの協力を得て、伯爵に打ち勝つことが出来るのか?
フォージャー
11文字の殺人
東野圭吾
(著)
・主人公「あたし」の恋人である川津雅之がある日殺害された。殺害した犯人を捜すために友人の萩尾冬子とともに事件にせまる。しかし川津雅之の死について何かしら知っていると思われる人物が明らかに何かを隠していた。そして重い口を開こうとした関係者は次々と殺されていく。そして主人公は川津雅之とその関係者がすべて1年前のある海難事故に遭遇していることがわかり、主人公はその海難事故についても調査を開始する。
量子宇宙干渉機
JP ホーガン(著)
・QUIC――量子干渉相関機。  進化論研究に新たなる兆しを与えるものとして開発されたそれは、開発者たちの想像を超え、全面戦争に突入しつつある世界に新しいシステムを組み込む可能性を秘める代物であった。QUICの研究者、物理学者ヒュー・ブレナーらは、政府の介入によって「オクタゴン・プロジェクト」への参加を強いられることとなる。それは、ここではない『別の』宇宙への干渉を利用した軍事プロジェクトであった。




2006年以前の学祭書評はこちら




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